山も海も、高齢の人が全国より多い
65歳以上の人の割合は静岡県が30.2%、全国は28.7%です。重いほうから31番目で、全国より高い側に入ります。伊豆の海沿いと、天竜や井川の山あいでは、同じ高齢化でも困りごとの形が違います。店や病院が遠のく順番も違います。
静岡県の課題を、全国と同じ物差しで比べて読むページです。数字は国の統計と県の計画書から集め、出典を付けています。
しずおかけん
深津貴之さんがまとめた「日本が先送りせず解くべき36の課題」を、静岡県の数字で読み直しました。小学校の先生1人が受け持つ子が多い、耕せる土地が一人あたりかなり少ない、災害の被害額が全国よりずっと多い。議会や授業の資料に、企画のたたき台に、AIで作るアプリのお題に。使い方は自由です。

全国版の36の宿題を、静岡県の数字で読み直しました。骨組みは全国版のまま、静岡県で特に重いもの、逆に軽いもの、まだ数字が無いものがあります。宿題をひとつ選んでください。
静岡の意外な点は三つあります。ひとつは、財政力指数も地方税の割合も県の財布に余裕がある側なのに、災害の被害額は1人あたり全国よりずっと多く、11番目に重いこと。もうひとつは、小学校の先生1人あたりの児童数が5番目に多く、教育の宿題が目立つこと。最後は、昼間人口が全国とほぼ同じで、県外へ働きに出る人は多くなさそうなことです。
原典:深津貴之「日本が先送りせず解くべき課題」fladdict.github.io/japan-todo(MIT License、2026年10月18日取得)。静岡県版はHANAMIIが統計の表から機械で集計し、AIが文章を書いた評価版です。数字を載せたカードには出典を付けました。
緊急度と深刻度は静岡県の数字から付け直した点です(かっこ内は全国版)。「全国との差」に、静岡県と全国を同じ指標で比べた数字と、全国の中での位置を載せています。位置は指標の値の高い順・低い順で、課題の深刻さそのものの順位ではありません。都道府県の値で読んでいます。
65歳以上の人の割合は静岡県が30.2%、全国は28.7%です。重いほうから31番目で、全国より高い側に入ります。伊豆の海沿いと、天竜や井川の山あいでは、同じ高齢化でも困りごとの形が違います。店や病院が遠のく順番も違います。
人口千人あたりの出生数は静岡県が5.3人、全国は5.8人です。重いほうから12番目で、順位は上のほうです。浜松や静岡のような大きな市でも、若い夫婦が子育てに踏み出しにくい事情がありそうです。お店の人も、肌で感じているでしょう。
特別養護老人ホームの数は、65歳以上1万人あたり静岡県が2.4施設、全国も2.4施設で、ほぼ同じです。重いほうから13番目なので、順位はかなり上。数が並んでいても、入れるまでの待ち時間は別の話です。そこを聞くと実態が分かります。
15〜64歳の人の割合は静岡県が57.6%、全国は59.2%です。重いほうから31番目で、ほぼ同じ扱いですが、全国よりは少なめ。働き手が薄くなると、茶農家や工場、旅館の人手に先に響いてきます。人手の足りなさは、もう現場に出ています。
ひとり暮らし世帯の割合は静岡県が31.9%、全国は38.0%で、全国より低いです。重いほうから38番目と、軽い側。家族で住む家が多く、世帯の単身化は急いで手を付ける宿題ではないと見ています。一人で暮らす人が少ないのは、この県の特徴です。
納税者1人あたりの課税所得は静岡県が360万円、全国は393万円です。重いほうから35番目で、全国より低い。工場の多い県なのに給料が伸びないのは、地元のお店にも、じわりと響いてくる話でしょう。働く人の実感も聞いてみたいところです。
小学校の教員1人あたりの児童数は静岡県が15.2人、全国は14.0人で、全国より多いです。重いほうから5番目と、かなり上位。先生一人ひとりの手が回りにくく、学校の現場の忙しさにつながります。学校の先生の声を聞いてみたいところです。
大学・大学院を出た人の割合は静岡県が19.5%、全国は21.7%です。重いほうから30番目。県内には大学が少なく、進学で外に出る人が戻らないのかもしれません。大人の学び直しの場が問われます。社会人の声を聞けばすぐ分かります。
完全失業率は静岡県が3.8%、全国も3.8%で、ほぼ同じです。重いほうから27番目。仕事そのものは見つかりやすい状況です。ただ、働きにくさを抱える人は、失業率の外にいることが多いものです。数字の外側の話を探します。
財政力指数は静岡県が0.69、全国は0.50で、全国より高いです。重いほうから41番目で、軽い側。数字の上ではかなり余裕があります。ただ、高齢の人が増える先を考えると、福祉の費用は今から手を打ちたいところです。
歳入に占める地方税の割合は静岡県が37.6%、全国は30.6%で、全国より高いです。重いほうから43番目で、軽い側。自前の税収が厚いので、国の方針に振り回されにくいのは静岡の強みです。税収に余裕があるのは、この県の強みです。
住民1人あたりの歳出は静岡県が47万円、全国は53万円で、全国より少ないほうです。重いほうから40番目で、軽い側。節約が上手とも、使うべき所に使っていないとも読めます。窓口で聞くのが近道です。現場の声を聞いてみたいところです。
水洗化されていない人口の割合は静岡県が1.6%、全国は3.7%で、全国よりかなり低いです。重いほうから41番目と、軽い側。整備は進んでいます。ただ、古くなった管を替える時期は、これから来ます。今のうちに備えを考えます。
転入から転出を引いた人数は、人口千人あたり静岡県がマイナス2.0人。全国は±0人で、転入と転出が釣り合います。重いほうから27番目で、出ていくほうが多め。東京や名古屋への若い人の流れが大きいはずです。
昼間人口の割合は、夜間人口を100として静岡県が99.8、全国は100.0です。重いほうから20番目で、ほぼ同じ。通勤で県外に出る人は多くありません。県内で働いて暮らす人が多いのは安心できる点です。昼と夜の動きは市ごとに違います。
空き家率は静岡県が16.7%、全国は13.8%で、全国より高いです。重いほうから16番目。伊豆や熱海のあたりは別荘も多く、持ち主が普段いない家が混ざっている点が、他の県と少し違います。持ち主探しの難しさは、他の県と少し違います。
製造業で働く人1人あたりの出荷額は静岡県が4,837万円、全国は4,826万円で、ほぼ同じです。重いほうから32番目。浜松の楽器やバイク、焼津の水産加工など、多様な工場が並び、稼ぎ方は工場ごとに違います。
後継者がいない会社の割合は、県ごとの調査はありますが、今回の表にはありません。当日いっしょに調べます。お茶屋さんや、浜松の部品工場、焼津の水産加工の店は、跡継ぎ探しが身近な話題のはずです。当日、お店の人に直接聞いてみます。
新しくできた会社の割合は、市区町村ごとの統計が見つかりません。当日いっしょに調べます。静岡は大きな会社が多いので、新しい会社の動きが見えにくい県です。まず起業した人の声を聞きに行きます。商店街の人にも聞けそうです。
大きめの事業所で働く人の割合は静岡県が13.9%、全国は15.7%です。重いほうから38番目。大きな工場や会社はありますが、働く人の多くは中小の会社で、働き方の決まりがばらばらになりがちです。社長さんに直接聞いてみたいところです。
災害の被害額は1人あたり、静岡県が12,425円、全国は4,037円です。重いほうから11番目で、全国よりかなり多いです。南海トラフの地震の心配に加えて、数年前の台風でも広い範囲で断水が起きました。備えは、町ごとに全く違います。
消費支出に占める光熱・水道費の割合は静岡県が8.1%、全国も8.1%で、ほぼ同じです。重いほうから20番目で、真ん中あたり。ただ、電気代は季節で大きく上下するので、家計の見え方は季節ごとに変わります。
ごみのリサイクル率は17.9%で、全国の20.0%より低く、低いほうから25番目です。県は東西に長く、町ごとに分別の決まりが違うと感じる人もいそうです。違いがどこで迷いのもとになるのか、確かめたいです。
住民1人あたりの耕地面積は静岡県が1.6a、全国は3.4aです。重いほうから10番目で、全国よりかなり少ない。お茶やみかん、わさびは、斜面や小さな畑で作ります。機械が入りにくく、手間がかかります。農家さんにその場で聞けます。
マイナンバーカードの保有率は静岡県が86.9%、全国は84.5%で、ほぼ同じかやや上です。重いほうから40番目で、軽い側。持っている人は多いのに、役所の手続きで使える場面が少ないという話を聞きます。窓口の人の声を聞いてみたいところです。
生成AIを仕事や暮らしでどれだけ使っているか、市区町村ごとの統計はありません。当日いっしょに調べます。製造業の現場や、観光の宿で、どんな使い方が出てきているかを聞くところから始めます。試しに使ってもらうのも手です。
サイバー関係の相談件数は、市区町村ごとの統計がありません。当日いっしょに調べます。工場の多い県なので、会社の取引メールをかたる詐欺や、パスワードの使い回しの話が出てくるのではと見ています。身近な被害の話から集めます。
災害時に公式の情報をどこで確認するか、市区町村ごとの統計はありません。当日いっしょに調べます。南海トラフの地震に備える県だからこそ、デマが広まったときに何を見ればよいかを、住民に聞いてみます。普段見ている情報源も聞いてみます。
65歳以上のひとり暮らし世帯の割合は静岡県が11.2%、全国は12.1%です。重いほうから34番目で、軽い側。ただ、同居していても昼間は一人という人がいます。数字の外側の孤独にも目を向けたいところです。
外国人の割合は2.37%で、全国の1.90%より高く、高いほうから6番目です。割合は高めですが、町ごとの暮らしぶりやなじみ方までは数字で測れません。浜松など多い町と、そうでない町の声を聞きたいです。
衆議院選挙の投票率は、県の選挙管理委員会ごとに形式が違うので、今回は表にありません。当日いっしょに調べます。開催地の投票率だけ深掘りして、若い人や外国籍の人が行きにくい理由を聞きます。数字より、行かない理由を知りたいところです。
自治体のオープンデータの公開状況は、市区町村ごとの統計がありません。当日いっしょに調べます。県と市のホームページを開いて、使える形で公開されている資料の数を、みんなで数えるところから始められます。役所の人にも一緒に見てもらいます。
経済安全保障にかかわる地元の産業は、土地ごとに違うので統計がありません。当日いっしょに調べます。浜松の自動車や楽器の部品、清水港の荷物の出入りが、どこまで海外に頼っているのかが手がかりになります。工場の人に聞くだけでも十分です。
自衛隊の拠点が県内のどこにあるかは、統計の形にしにくいので、当日いっしょに調べます。御殿場や小山のあたりには陸上自衛隊の駐屯地があると聞きます。浜松の航空自衛隊の基地もあわせて確かめます。地図で場所を確かめてから話を聞きに行きます。
在日米軍の施設が県内にあるかないかは、当日いっしょに調べます。静岡には大きな基地のイメージは薄いですが、演習場の一時的な使用などがないかを、地図と資料を見比べて確かめたいところです。ない、という答えも調査結果です。
海外とのつながりは、港や姉妹都市、輸出品を数えるので、当日いっしょに調べます。清水港や御前崎港、静岡空港、お茶の輸出など、静岡は世界とのつながりの多い県です。まず手がかりを集めます。観光の現場で話を聞きます。
この分野のカードはありません。
全国の宿題をそのまま解くと、東京の答えになりがちです。作る前に5つだけ確かめると、静岡県で使われる回答になります。右の表は、静岡県が全国と大きく違う指標の抜き書きです。
| 指標 | 静岡県 | 全国 |
|---|---|---|
| 小学校の教員1人あたりの児童数静岡県が重い | 静岡県 15.2人 | 14.0人 |
| 住民1人あたりの耕地面積静岡県が重い | 静岡県 1.6a | 3.4a |
| 災害の被害額(1人あたり、県)静岡県が重い | 静岡県 12,425円 | 4,037円 |
| 出生数(人口1,000人あたり)静岡県が重い | 静岡県 5.3人 | 5.8人 |
| 空き家率静岡県が重い | 静岡県 16.7% | 13.8% |
| ごみのリサイクル率静岡県が重い | 静岡県 17.9% | 20.0% |
| 県内市区町村の歳入に占める地方税の割合静岡県が軽い | 静岡県 37.6% | 30.6% |
| 財政力指数静岡県が軽い | 静岡県 0.69 | 0.50 |
| 水洗化されていない人口の割合静岡県が軽い | 静岡県 1.6% | 3.7% |
| 県内市区町村の住民1人あたりの歳出静岡県が軽い | 静岡県 47万円 | 53万円 |
各カードの出典リンクから元データに当たれます。年次はカードに記載しています。
静岡県は、 が全国より 。
だから、 を、
で解く。
クリックして書き込めます。この3行がそのまま、作る1ページの骨子になります(保存はされません)。36枚それぞれに、静岡県の数字と全国の数字、出典を付けています。議会や企画の打ち合わせ、授業の教材に、そのまま使えます。
数字の読み違い、県の計画にある課題、まだ載っていないこと。下のフォームから送ってもらえれば、確認して直します。
宿題をひとつ選んで、AIで回答の1ページを作り、公開する。上の3行の穴埋めが、そのまま作るものの骨子になります。
数字の読み違い、県の計画にある課題、まだ載っていないこと。役場の方でも、住んでいる方でも、どなたからでも。確認して直し、直した日を載せます。
全国の一覧に戻るこの36枚をお題に、静岡県の人が答えの1ページを作って公開する。その場づくりをHANAMIIがお手伝いします。役場、商工会、学校、町会、どなたからでも。
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