山も海も高齢化が先を行く和歌山
65歳以上の人の割合は33.4%で、全国の28.7%を大きく上回ります。重いほうから11番目と上位です。みかん山や漁港の町、紀伊半島の奥では、買い物や病院へ行く足がもう細くなっているので、町ごとに聞いて回ります。
和歌山県の課題を、全国と同じ物差しで比べて読むページです。数字は国の統計と県の計画書から集め、出典を付けています。
わかやまけん
深津貴之さんがまとめた「日本が先送りせず解くべき36の課題」を、和歌山県の数字で読み直しました。和歌山のリサイクル、いちばん低い県で、空き家が全国で2番目に多い和歌山、全国でも指折りの高齢ひとり暮らし。議会や授業の資料に、企画のたたき台に、AIで作るアプリのお題に。使い方は自由です。

全国版の36の宿題を、和歌山県の数字で読み直しました。骨組みは全国版のまま、和歌山県で特に重いもの、逆に軽いもの、まだ数字が無いものがあります。宿題をひとつ選んでください。
いちばん目を引くのは空き家率で、21.2%と全国の13.8%をずっと上回り、重いほうから2番目に入ることです。高齢のひとり暮らしも重いほうから3番目です。一方で製造業の1人あたりの出荷額は5,506万円と全国の4,826万円より高く、小学校の先生1人あたりの児童数は全国でいちばん少ない側です。
原典:深津貴之「日本が先送りせず解くべき課題」fladdict.github.io/japan-todo(MIT License、2026年10月18日取得)。和歌山県版はHANAMIIが統計の表から機械で集計し、AIが文章を書いた評価版です。数字を載せたカードには出典を付けました。
緊急度と深刻度は和歌山県の数字から付け直した点です(かっこ内は全国版)。「全国との差」に、和歌山県と全国を同じ指標で比べた数字と、全国の中での位置を載せています。位置は指標の値の高い順・低い順で、課題の深刻さそのものの順位ではありません。都道府県の値で読んでいます。
65歳以上の人の割合は33.4%で、全国の28.7%を大きく上回ります。重いほうから11番目と上位です。みかん山や漁港の町、紀伊半島の奥では、買い物や病院へ行く足がもう細くなっているので、町ごとに聞いて回ります。
人口あたりの出生数は5.4人で、全国の5.8人より少なめです。重いほうから16番目と、上のほうに入ります。子どもが減ると部活やクラスが成り立たなくなる町が出てくるので、親が何に困っているかを先に聞きます。
特別養護老人ホームなどの数は、65歳以上の人あたり3.1施設で、全国の2.4施設より多めです。重いほうから40番目で、軽い側です。建物はあっても、働く人が集まる土地かどうかは別の話なので、運営する人に困りごとを聞きます。
15〜64歳の人の割合は55.1%で、全国の59.2%より低いです。重いほうから13番目と上のほうです。働いて税や保険料を払う世代が細いと、年金や医療を支える重みが、一人ひとりにのしかかります。若い世代がどう感じているかを聞きます。
ひとり暮らし世帯の割合は32.5%で、全国の38.0%より低めです。重いほうから34番目で、軽い側です。家族と暮らす人が多い一方で、単身や変わった家族の形が少数にとどまり、肩身の狭い人もいるかもしれません。そこを聞きます。
納税者1人あたりの課税所得は341万円で、全国の393万円より低いです。重いほうから21番目と、真ん中より少し重い側です。みかんや梅のような農業、観光や小さな工場で働く人の賃金がどうなっているかを、働く人の側から聞きます。
小学校の先生1人あたりの児童数は10.3人で、全国の14.0人よりかなり少なく、重いほうから47番目です。全国でいちばん余裕のある数字ですが、学校が小さい町では、友だちの数や習い事の選択肢が限られる悩みを聞きます。
大学・大学院を出た人の割合は16.3%で、全国の21.7%より低いです。重いほうから16番目と、上のほうです。進学で県外へ出た人が戻らず、学び直す場も少ないのかもしれません。働きながら学べる場が近くにあるかを聞きます。
完全失業率は3.9%で、全国の3.8%とほぼ同じです。重いほうから22番目で、真ん中あたりです。数字は平均的でも、漁港や山の町では仕事の種類が少なく、体の都合や子育てで働き方を選べない人がいるので、その声を聞きます。
財政力指数は0.32で、全国の0.50よりかなり低いです。重いほうから6番目と、全国でも上位です。県が自分で稼ぐ力が弱く、国のお金への頼り方が大きいので、福祉や道路の費用をどう使うかを、住民と一緒に考える場が必要です。
歳入に占める地方税の割合は23.0%で、全国の30.6%より低いです。重いほうから15番目と、上のほうに入ります。県の収入のうち自分で集める税が少なく、国から回るお金への頼りが高いので、その仕組みを暮らしの目線で聞きます。
住民1人あたりの歳出は60万円で、全国の53万円より多めです。重いほうから19番目で、真ん中あたりです。人が少ない地域に道や水道を維持するお金がかかる面もあるので、使い方が暮らしの役に立っているかを聞きます。
水洗化されていない人口の割合は14.3%で、全国の3.7%よりずっと高いです。重いほうから5番目と、全国でも上位です。山や海沿いの小さな集落が多く、下水を引く費用が重いので、どこが困っているかを住民に聞いて集めます。
転入から転出を引いた人数は人口あたり-3.1人で、全国は±0人で釣り合っています。重いほうから16番目と、上のほうです。進学や就職で大阪や東京へ出た人に、戻る気があるかどうかと、その条件を聞いて回ります。
昼間人口の割合は、夜の人口を100として98.5で、全国の100.0に近い値です。重いほうから9番目ですが差は小さいです。ただ和歌山市の周りに人と仕事が集まり、熊野や紀南の町は昼も夜も人が減っているので、町ごとの差を聞きます。
空き家率は21.2%で、全国の13.8%をずっと上回ります。重いほうから2番目と、全国でも指折りです。別荘や古い民家が使われずに残っている町も多く、持ち主が高齢で手を付けられないので、持ち主と使いたい人の声を両方聞きます。
製造業で働く人1人あたりの出荷額は5,506万円で、全国の4,826万円より高いです。重いほうから40番目で、軽い側です。鉄や化学のような設備の大きい工場が稼ぎを押し上げている面があるので、小さな工場や地場産業の様子を聞きます。
企業の後継者がいない割合は、県ごとの民間調査はありますが、市や町の表になく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。みかん農家や梅干し屋、漆器の工房などの跡継ぎの話を、現場の人から聞きます。
新しくできた会社の割合は、市や町ごとの統計がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。白浜のようにリモートで働く人を迎える町もあるので、開催する町で、起業した人が何に助けられたかを聞きます。
大きな事業所で働く人の割合は7.8%で、全国の15.7%の半分ほどです。重いほうから7番目と、全国でも上のほうです。小さな会社が中心で、研修や育休を自前でそろえる余裕が少ないので、働く人を大事にする工夫を聞きます。
1人あたりの災害の被害額は844円で、全国の4,037円より小さいです。重いほうから31番目で、軽い側です。ただ紀伊半島の大水害の記憶があり、南海トラフ地震の津波は海沿いの町を直撃するので、避難のしやすさを聞きます。
消費支出に占める光熱・水道費の割合は8.1%で、全国の8.1%と同じです。重いほうから20番目で、真ん中あたりです。数字は平均的ですが、車に頼る暮らしが多く、ガソリンや灯油の値上がりも響くので、家計への効き方を聞きます。
ごみのリサイクル率は11.9%で、全国の20.0%をかなり下回り、低いほうから1番目、つまり47都道府県でいちばん低い値です。海沿いと山あいに町が散らばるので、集め方の事情が町で違いそうです。理由を当日聞きたいです。
住民1人あたりの耕地面積は3.4aで、全国の3.4aと同じです。重いほうから22番目で、真ん中あたりです。広さは平均的ですが、みかんや梅の畑は斜面が多く、作る人が高齢になっているので、担い手の話を聞きます。
マイナンバーカードの保有率は84.3%で、全国の84.5%とほぼ同じです。重いほうから16番目で、真ん中あたりです。持つ人は増えましたが、山間や海沿いの町では役所が遠く、手続きを自宅で済ませたい人が多いので、そこを聞きます。
生成AIの活用の度合いは、市や町ごとの数字がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。観光の宿や農家の直売、役所の窓口などで、もう使い始めている人がいるかを、現場を回って聞いてみます。
サイバー関係の相談件数は、市や町ごとの統計がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。年配の人の暮らしに入り込む詐欺の電話やメッセージに、家族や地域でどう受け止めて、どう対応しているのかを聞きます。
災害時の公式情報の確認手段は、市や町ごとの統計がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。津波警報が出たとき、住民が防災無線やスマホのどれを頼りにして逃げるのかを、海沿いの町で聞きます。
65歳以上のひとり暮らし世帯の割合は16.4%で、全国の12.1%よりずっと高いです。重いほうから3番目と、全国でも指折りです。山あいや漁港の町で、朝から人と話さない日が続く人がいるはずなので、見守りの現状を聞きます。
外国人の割合は0.65%で、全国の1.90%よりかなり低く、高いほうから40番目です。数が少ないほど、一人ひとりが孤立しやすいかもしれません。割合だけでは包摂の度合いは測れないので、暮らす人の声を聞いてみたいです。
衆議院選挙の投票率は、県ごとの選挙管理委員会で形式が異なり、そろった表がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。開催する町だけを深く掘り、投票所の遠さや若い人の関心を、地元の人に聞いていきます。
自治体のオープンデータ公開状況は、市や町ごとの数字がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。住民が役所の予算や会議の記録を、自分で探して見つけられるかどうかを、実際にやって試してみます。
経済安全保障にかかわる地元の産業は、土地ごとに違い、比べられる数字がありません。当日いっしょに調べます。和歌山には鉄や化学の工場、みかん、備長炭などがあるので、材料や市場を外国に頼る産業がないかを聞きます。
自衛隊の拠点は、市や町ごとの数字がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。南海トラフ地震のときに、県内の拠点が救助や物資の運び込みでどこまで頼りになるかを、住民や役場の人に聞きます。
在日米軍施設の有無は、市や町ごとの表がなく、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。同盟や抑止という言葉が遠く感じられる人に、暮らしのどこでつながるのかを、短い例で話してみて、感じたことを聞きます。
海外とのつながりを示す港や姉妹都市、輸出品は、表で比べられず、和歌山のぶんは分かりません。当日いっしょに調べます。和歌山には港があり、熊野古道に外国から来る旅行者も多いので、地元との接点を聞いて回ります。
この分野のカードはありません。
全国の宿題をそのまま解くと、東京の答えになりがちです。作る前に5つだけ確かめると、和歌山県で使われる回答になります。右の表は、和歌山県が全国と大きく違う指標の抜き書きです。
| 指標 | 和歌山県 | 全国 |
|---|---|---|
| ごみのリサイクル率和歌山県が重い | 和歌山県 11.9% | 20.0% |
| 空き家率和歌山県が重い | 和歌山県 21.2% | 13.8% |
| 65歳以上のひとり暮らし世帯の割合和歌山県が重い | 和歌山県 16.4% | 12.1% |
| 水洗化されていない人口の割合和歌山県が重い | 和歌山県 14.3% | 3.7% |
| 財政力指数和歌山県が重い | 和歌山県 0.32 | 0.50 |
| 300人以上の事業所で働く人の割合(県)和歌山県が重い | 和歌山県 7.8% | 15.7% |
| 小学校の教員1人あたりの児童数和歌山県が軽い | 和歌山県 10.3人 | 14.0人 |
| 介護老人福祉施設の数(65歳以上1万人あたり和歌山県が軽い | 和歌山県 3.1施設 | 2.4施設 |
| 製造業で働く人1人あたりの出荷額和歌山県が軽い | 和歌山県 5,506万円 | 4,826万円 |
| ひとり暮らし世帯の割合和歌山県が軽い | 和歌山県 32.5% | 38.0% |
各カードの出典リンクから元データに当たれます。年次はカードに記載しています。
和歌山県は、 が全国より 。
だから、 を、
で解く。
クリックして書き込めます。この3行がそのまま、作る1ページの骨子になります(保存はされません)。36枚それぞれに、和歌山県の数字と全国の数字、出典を付けています。議会や企画の打ち合わせ、授業の教材に、そのまま使えます。
数字の読み違い、県の計画にある課題、まだ載っていないこと。下のフォームから送ってもらえれば、確認して直します。
宿題をひとつ選んで、AIで回答の1ページを作り、公開する。上の3行の穴埋めが、そのまま作るものの骨子になります。
数字の読み違い、県の計画にある課題、まだ載っていないこと。役場の方でも、住んでいる方でも、どなたからでも。確認して直し、直した日を載せます。
全国の一覧に戻るこの36枚をお題に、和歌山県の人が答えの1ページを作って公開する。その場づくりをHANAMIIがお手伝いします。役場、商工会、学校、町会、どなたからでも。
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