高齢化は全国並み、街ごとの差が大きい県
65歳以上の人の割合は28.1%で、全国の28.7%とほぼ同じです。順位も重いほうから39番目と、県全体で見れば軽い側にいます。ただ、若い人の多い福岡市と、筑豊や筑後の町では年代の構成が違うはずで、平均では見えない町の悩みを聞きます。
福岡県の課題を、全国と同じ物差しで比べて読むページです。数字は国の統計と県の計画書から集め、出典を付けています。
ふくおかけん
深津貴之さんがまとめた「日本が先送りせず解くべき36の課題」を、福岡県の数字で読み直しました。完全失業率が全国で3番目に高い福岡、ひとり暮らしの割合が全国で4番目に高い、先生ひとりの受け持ちが全国で7番目に多い。議会や授業の資料に、企画のたたき台に、AIで作るアプリのお題に。使い方は自由です。

全国版の36の宿題を、福岡県の数字で読み直しました。骨組みは全国版のまま、福岡県で特に重いもの、逆に軽いもの、まだ数字が無いものがあります。宿題をひとつ選んでください。
意外なのは、ひとり暮らし世帯が4番目、完全失業率が3番目と、重い側に出ていることです。人は転入が上回り、出生数も多く、一見元気な県なのに、耕地の狭さも9番目です。反対に、高齢化や空き家、財政は軽い側でした。
原典:深津貴之「日本が先送りせず解くべき課題」fladdict.github.io/japan-todo(MIT License、2026年10月18日取得)。福岡県版はHANAMIIが統計の表から機械で集計し、AIが文章を書いた評価版です。数字を載せたカードには出典を付けました。
緊急度と深刻度は福岡県の数字から付け直した点です(かっこ内は全国版)。「全国との差」に、福岡県と全国を同じ指標で比べた数字と、全国の中での位置を載せています。位置は指標の値の高い順・低い順で、課題の深刻さそのものの順位ではありません。都道府県の値で読んでいます。
65歳以上の人の割合は28.1%で、全国の28.7%とほぼ同じです。順位も重いほうから39番目と、県全体で見れば軽い側にいます。ただ、若い人の多い福岡市と、筑豊や筑後の町では年代の構成が違うはずで、平均では見えない町の悩みを聞きます。
人口あたりの出生数は6.7人で、全国の5.8人より多く、順位では重いほうから46番目と、軽い側の上位にいます。生まれる子が多いぶん、保育所や学童、小児科の順番待ちが、街なかで起きやすくなります。子育ての受け皿が足りているかを、親の声で確かめます。
65歳以上の1万人あたりの介護老人福祉施設は2.5施設で、全国の2.4施設とほぼ同じ、順位も20番目の真ん中です。ただ、福岡市のように働き口が多い街では介護の仕事を選ぶ人が少なく、郡部では若い人そのものが少ないと考えられます。人手の集め方が街ごとに違います。
15〜64歳の人は58.6%で、全国の59.2%とわずかに低いだけで、ほぼ同じです。順位は重いほうから36番目と、軽い側です。県全体では支える世代が厚めですが、若い人は福岡市に集まるので、他の町では、支える人の少なさがすぐ表に出ます。
ひとり暮らし世帯の割合は40.7%で、全国の38.0%より高く、重いほうから4番目です。大学や会社のある街に若い人が集まり、アパート暮らしが多いことも一因でしょう。頼れる人が近くにいない人が、病気や災害のときに困らない仕組みが要ります。
納税者1人あたりの課税所得は364万円で、全国の393万円より低く、重いほうから37番目です。順位では軽い側に入りますが、全国より低いことは変わりません。人が集まる街で仕事が多くても、給料が上がらないままだと、暮らしは楽になりません。
小学校の教員1人あたりの児童数は14.8人で、全国の14.0人より多く、重いほうから7番目です。児童が増える街なかの学校では、先生の目が行き届きにくくなります。子どもが多い県だからこその、学びの差をどう防ぐかを考えます。
大学・大学院を出た人の割合は20.4%で、全国の21.7%よりわずかに低く、重いほうから34番目です。県の中ではむしろ軽い側で、差も小さい数字です。学歴より、仕事を変えたい人や、新しい技術が必要になった人が、学べる場が近くにあるかが宿題です。
完全失業率は4.6%で、全国の3.8%より高く、重いほうから3番目です。仕事の数が多そうな県なのに、働きたくても働けない人の割合は高く出ています。仕事と人が合っていない、前の仕事をやめた人が戻りにくいなど、理由を現場で聞きます。
財政力指数は0.63で、全国の0.50より高く、軽い側の39番目です。県が自分で集められるお金に、他県より余裕があります。そのぶん、高齢の人が増えて費用がふくらむ前に、お金をどの分野に先に回すかを、早めに決めておけます。
歳入に占める地方税の割合は27.3%で、全国の30.6%より低く、重いほうから24番目です。県の収入のうち、県内の税でまかなえる部分は、全国よりやや小さめです。県内でも、福岡市周辺の税収と、ほかの町の税収に、大きな差がないか確かめます。
住民1人あたりの歳出は60万円で、全国の53万円より多く、重いほうから18番目です。使うお金が多いなら、その分、住民に役立っているかを確かめる必要があります。道や公共の建物、福祉など、分野ごとに満足しているかを、住民に聞きます。
水洗化されていない人口の割合は6.1%で、全国の3.7%より高く、重いほうから20番目です。大きな街のある県でも、郊外や山沿い、島の暮らしでは、下水の管が届かない地域が残っています。古い設備をどう直し、費用をどう分けるかを考えます。
転入から転出を引いた人数は、人口あたりプラス0.8人で、全国の±0人より多く、軽い側の42番目です。県全体では人が増えていますが、福岡市に若い人が集まる一方で、ほかの町では人が減り続けているかもしれません。町ごとの差を丁寧に見ます。
夜の人口を100としたときの昼間人口は100.1で、全国の100.0とほぼ同じです。県全体では昼夜の差は小さいのに、福岡市に仕事と学校が集まり、周りの町から通う人が多い形は、県の中で大きな偏りを生んでいるかもしれません。県内の偏りを調べます。
空き家率は12.4%で、全国の13.8%より低く、軽い側の40番目です。全体では家が使われていますが、筑豊や山沿いの町では、人が減って空き家が目立つ所もあるはずです。県全体の数字に隠れた、町ごとの空き家を、地域の人と探します。
製造業で働く人1人あたりの出荷額は5,056万円で、全国の4,826万円よりやや高く、軽い側の34番目です。北九州の製鉄や自動車、筑後の食品など、ものづくりが県を支えています。稼ぎが保たれているうちに、次の技術へ移る準備を進めます。
企業の後継者不在率は、帝国データバンクの県別調査にありますが、手元の表にないため、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡の老舗や町工場、商店街の店で、続ける人がいるかを、店の人に直接聞いていきます。
新しくできた会社の割合は、市区町村別の統計がなく、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡で会社を始めた人に、福岡市の外でも相談先や仲間が見つかったか、仕事の相手をどう探したかを、順に聞いていきます。
大きな事業所で働く人の割合は12.8%で、全国の15.7%より低く、重いほうから34番目です。県の中では軽い側ですが、全国より低いことは変わりません。小さな会社や店で働く人にも、休み方や評価の決まりが行き渡るかを考えます。
災害の被害額は1人あたり335円で、全国の4,037円よりずっと少なく、軽い側の36番目です。ただ、筑後川の流域や山あいでは、豪雨で大きな被害が出た経験があります。平均の数字に安心せず、場所ごとの危ないところを確かめておきます。
消費支出に占める光熱・水道費の割合は6.9%で、全国の8.1%より低く、軽い側の44番目です。冬が比較的暖かい土地柄と、集合住宅が多いことが、背景にあるかもしれません。それでも値上がりは続くので、電気とガスの使い方を家ごとに考えます。
ごみのリサイクル率は21.4%で、全国の20.0%より高く、低いほうからは36番目です。47都道府県の中では高いほうに入ります。人の多い福岡市と、郊外や筑豊の町とで、続け方に差がないか見てみたいです。
住民1人あたりの耕地面積は1.5aで、全国の3.4aよりずっと狭く、重いほうから9番目です。人が多い街のそばでは、畑が少なく、食べ物の多くを外から運んでいます。筑後平野の米や、あまおうなどの農家が続けられるかが、県の食を左右します。
マイナンバーカードの保有率は84.0%で、全国の84.5%とほぼ同じです。順位は重いほうから10番目です。持っていても、役所の手続きでスマホを使いこなせない人もいるはずです。福岡市の窓口と、郡部の窓口で、困りごとを聞き比べます。
生成AIの活用は、市区町村別の統計がなく、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡の会社や店、町工場の人に、AIを仕事で使っているか、使ってみたい仕事は何かを、実際に聞いて回って集めます。
サイバー関係の相談件数は、市区町村別の統計がなく、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡の会社や家庭に届いた偽の請求や、だましのメッセージの種類を、参加者が持ち寄って、手口ごとに数えていきます。
災害時の公式情報の確認手段は、市区町村別の統計がなく、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡の人が、大雨や地震のとき、何を見て避難を決めるのか、偽の情報に惑わされなかったかを、聞いていきます。
65歳以上のひとり暮らし世帯の割合は12.3%で、全国の12.1%とほぼ同じです。順位は重いほうから24番目です。数字は並みでも、福岡市のマンションで暮らすお年寄りは、隣の人の顔も知らないことがあります。人数ではなく、つながりの有無を聞きます。
外国人の割合は1.30%で、全国の1.90%より低く、高いほうから22番目です。割合は低めですが、留学生や仕事で来る人が多い福岡市の暮らしと、他の町とは様子が違うはずです。町ごとの声を聞いてみたいです。
衆議院選挙の投票率は、県ごとの選挙管理委員会で形式が違い、手元の表にないため、この日は数字を出しません。開催地だけ当日いっしょに深掘りします。福岡で、特に若い人が投票に行く理由と行かない理由を、聞き取りで集めます。
自治体のオープンデータ公開状況は、市区町村別の統計がなく、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡の県や市町が出している資料を実際に探してみて、見つけやすいか、使いやすいかを、参加者の目で確かめます。
経済安全保障にかかわる地元の産業は、その土地ごとに違い、手元の表にないため、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡の港や、北九州の製鉄や自動車の工場が、海外から何を仕入れているのかを、現場の人に聞いていきます。
自衛隊の拠点は、手元の表に県の数字がないため、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡にある駐屯地や基地の場所と、災害や警戒のときの役割を調べて、住民が知っておきたいことを整理していきます。
在日米軍施設の有無は、手元の表に県の数字がないため、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡に施設があるのかを確かめたうえで、日米の関係を、県の人がどれくらい身近に感じているのかを、聞いていきます。
海外とのつながり(港、姉妹都市、輸出品)は、その土地ごとに違うため、この日は数字を出しません。当日いっしょに調べます。福岡の港や空港、姉妹都市、輸出している品物が、どの国とつながっているのかを、持ち寄って並べます。
この分野のカードはありません。
全国の宿題をそのまま解くと、東京の答えになりがちです。作る前に5つだけ確かめると、福岡県で使われる回答になります。右の表は、福岡県が全国と大きく違う指標の抜き書きです。
| 指標 | 福岡県 | 全国 |
|---|---|---|
| 完全失業率福岡県が重い | 福岡県 4.6% | 3.8% |
| ひとり暮らし世帯の割合福岡県が重い | 福岡県 40.7% | 38.0% |
| 小学校の教員1人あたりの児童数福岡県が重い | 福岡県 14.8人 | 14.0人 |
| 住民1人あたりの耕地面積福岡県が重い | 福岡県 1.5a | 3.4a |
| 県内市区町村の住民1人あたりの歳出福岡県が重い | 福岡県 60万円 | 53万円 |
| 水洗化されていない人口の割合福岡県が重い | 福岡県 6.1% | 3.7% |
| 出生数(人口1,000人あたり)福岡県が軽い | 福岡県 6.7人 | 5.8人 |
| 消費支出に占める光熱・水道費の割合(県庁所在福岡県が軽い | 福岡県 6.9% | 8.1% |
| 転入から転出を引いた人数(人口1,000人あ福岡県が軽い | 福岡県 +0.8人 | ±0人(全国では転入と転出が釣り合う) |
| 空き家率福岡県が軽い | 福岡県 12.4% | 13.8% |
各カードの出典リンクから元データに当たれます。年次はカードに記載しています。
福岡県は、 が全国より 。
だから、 を、
で解く。
クリックして書き込めます。この3行がそのまま、作る1ページの骨子になります(保存はされません)。36枚それぞれに、福岡県の数字と全国の数字、出典を付けています。議会や企画の打ち合わせ、授業の教材に、そのまま使えます。
数字の読み違い、県の計画にある課題、まだ載っていないこと。下のフォームから送ってもらえれば、確認して直します。
宿題をひとつ選んで、AIで回答の1ページを作り、公開する。上の3行の穴埋めが、そのまま作るものの骨子になります。
数字の読み違い、県の計画にある課題、まだ載っていないこと。役場の方でも、住んでいる方でも、どなたからでも。確認して直し、直した日を載せます。
全国の一覧に戻るこの36枚をお題に、福岡県の人が答えの1ページを作って公開する。その場づくりをHANAMIIがお手伝いします。役場、商工会、学校、町会、どなたからでも。
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